つらつら思うこと

特にテーマは決めずに書きます

知恵袋の回答/2019.1.25

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《23丁裏》
【廿九日】不年以多之天由久宇羅/\止天利弖古幾由
久川女能以止※[那可久奈可久]奈利丹多留遠美天比遠
可曽不連波介不八【子日】奈利介礼者幾良須武【月】
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※[那可久奈可久]は欄外注によれば前田家蔵定家筆本(以下前本)・宗綱本系近衛家蔵本(以下近本)・宗綱本系宮内庁書陵部蔵本(以下宮本)は「なかく」とのみありと。
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《24丁表》
奈礼者【京】乃袮乃【日】能【事】以比以天ゝ古末川毛可那
登以部止【海】奈可奈連波可多之閑之安留遠无奈乃
可起天以多世留宇多
 於保川可那介不者袮乃比可安末奈良者
宇三【松】遠多仁比留末之毛能遠止曽以部流宇三
丹天【子日】乃宇多尓天波以可ゝ安良无末多安留【人】
乃与女流宇太
 気不奈連止和可那毛川万須閑寸可【野】乃
和可古起和多留【浦】尓那介連八加久以比川ゝ古幾由久

《24丁裏》
於毛之呂支止己呂尓【舩】遠与世天古ゝ也以止己止ゝ
比介礼者止左能止満里止以比介利武可之止佐登
以飛計留【所】尓寸三計留遠无那古乃【舩】尓末之連利
介利曽可以比気良久【昔】志波之安里之【所】乃
※[奈久比]尓曽安那留阿八礼止以比天与女留宇太
 止之己呂遠寸三之止古呂乃【名】丹之於部八
幾与流奈三遠毛安八連止曽美留止曽以部累
【丗日】安女可世布可須可以曽久波与留安留起世佐奈利
止幾ゝ天【夜】那可波可利仁布年遠以多之天安波
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※欄外注には「信ずべき諸本すべてかくあり。或は『なたぐひ』(名類ひ)の誤か」とある。
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《25丁表》
乃美止遠和多留【夜】奈可奈連波仁之比无可之毛
【見】部春遠止己遠无奈加良久【神】本止気遠以乃利亭
古乃美止遠和多利奴止良宇能【時】波可利尓奴之満止
以不【所】遠寸起天多奈可波止以不止己呂遠和多留
閑羅久以曽起天以川三乃奈多止以不【所】耳以多利奴
介不【海】耳那美尓ゝ多留毛能奈之【神】保止希乃
女久見加宇不連留仁ゝ堂利介不ゝ袮尓乃里之比
与利可曽不連波美曽可安末利古ゝ奴可丹奈利仁介利
以末波以徒三乃久丹ゝ幾奴連波加以曽久毛能奈

《25丁裏》
羅寿
【二月一日】安之多乃末【雨】不留武末止起波可利耳
也三奴連波以川三能奈多止以婦止己呂与利伊天ゝ
古支由久【海】乃宇部【昨日】乃己止久仁【風】奈三【見】衣寿
久呂佐幾乃【松】波良遠部天由久止古呂能【名】八久呂
倶【松】乃【色】八安越久以曽乃【波】者【雪】能古止久耳
可比乃以呂波寸波宇丹【五色】尓以末比止以呂曽
堂羅奴古乃安比多尓介不八波己乃【浦】止以不【所】
与利徒奈天日起天由久加久遊久安比多耳安留

《26丁表》
比止乃与女留宇多
 太末久之計者己乃宇良那美多ゝ奴比盤
宇三遠可ゝ見止堂礼可美佐良无末多不那支三乃
以波久古乃【月】末天奈利奴留古止ゝ奈遣起天久流
之幾尓多部春之天比止毛以不己止ゝ天【心】也里
耳以部流
 比久布年乃徒奈天農奈可幾波留乃【日】越
与曽可以可末天和連波部尓介利幾久【人】乃於毛部留
也宇奈曽多ゝ古止那留止比曽可仁以婦部之布那

《26丁裏》
幾三乃加良久比袮利以多之天与之止於毛部流己止
遠恵之毛己曽之多部止天津ゝ女起屋三奴
尓波可仁【風】奈三多可介礼者止ゝ末利努
【二日】安女可世也末須比ゝ止飛【夜】毛寸可良【神】
本止遣遠以能留
【三日】宇三乃宇部【昨日】能也宇奈礼者布年以多左寸
【風】乃布久古止屋万袮者幾之乃奈三堂知可部
流古連尓川気天与女留宇多
 遠ゝ与利天可比奈幾毛能者於知川毛留

《27丁表》
那三多乃多末越奴可努奈利介利加久天介不【暮】奴
【四日】可知止利介不【風雲】乃気之幾波奈八多安
之止以比天【舩】以多佐春奈利奴之可連止毛比
袮毛春尓【浪】可世多ゝ須古乃可知止利八【日】毛衣
波可良奴可多為奈利介里己乃止末利能波万尓波
久左/\乃※[宇流和之幾]可比以之奈止於保可利加ゝ
連波多ゝ武可之乃【人】遠乃三【恋】川ゝ布年奈流
【人】乃与女類
 与寸留那美宇知毛与世那武和可古不類
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※本来なら「うるはしき」となるべき所が「宇流和之幾」となっているのはハ行転呼の早い例とされる。
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《27丁裏》
比止王寸礼可比於利天日路波无止以部連八安留【人】乃
多部春之天布袮乃【心】也里仁与女留
 和春連可比ゝ呂飛之毛世之志良太末越
古不留遠多仁毛加多三止於毛者無止奈无以部流
※[遠无奈]乃多女尓波於也遠佐奈久奈利奴部之
【玉】奈良須毛安利介无遠止【人】以波无也佐連止毛
※※[之ゝ己]可保与可利幾止以不也宇毛安利【猶】於奈
志止己呂尓【日】越布留己止越奈遣起天安留
遠无那乃与女留宇多
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※欄外注によれば、前本・近本「女こ」、宮本「をんなこ」とのこと。
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※※「死にし子」⇒「死んじ子」の撥音不表記か。
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《28丁表》
 天越比天ゝ左無佐毛志良奴以川三耳曽
久武止波奈之尓【日】己呂部尓計留
【五日】介不加良久之天以川三乃奈多与利遠川乃止
末利遠於不【松】波良女毛波留/\奈利古礼可連久
流之介礼者与女流宇多
 由気止奈保遊幾也羅連奴波以毛可宇武
遠川能宇良奈留幾之能【松】八良加久以比川ゝ久流
本止尓布年止久古気比乃与起丹止毛与保
世波可知止利布那己止毛仁以波久美不年与利於不

《28丁裏》
世堂不奈利安左幾多乃以天古奴佐幾仁津那天
波也比気止以婦古乃己止葉能宇多乃也宇奈流八
加知止利乃於能川可良濃古止者那利可知止利盤
宇徒多部尓和連宇多能也宇奈留己止以婦止仁毛
安良春幾久【人】乃安也之久【哥】女起天毛以比川
留可那止天可起以多世禮者気尓美曽毛之安末利
奈里介利気不奈三那多知曽止比止/\日袮毛
須尓以乃留志流之安利天【風】奈三多ゝ須以末之※[加毛毛]
武礼為天安曽不止己呂安利【京】の知可川久与路
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※欄外注によれば、前本・近本・宮本ともここは「かもめ」になっているとか。
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《29丁表》
己比乃安末利丹阿留和良波乃与女流宇多
 以乃利久流加佐末止毛不遠安也那久毛
加毛女佐部堂仁奈美止【見】由良无止以比天由久
安比多仁以之津止以不【所】能【松】八良於毛之呂具天
波万遍止保之末多寸三与之乃和多利遠古起
由久安留【人】乃与女留宇多
 以末【見】天楚【身】遠八之里奴留須三乃【江】乃
末川与利佐幾仁王礼八部尓介利古ゝ尓武可之※[川]
比止乃波ゝ比止飛可多【時】毛和春禮年八与女流
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※「完訳日本の古典」(松村誠一校注)の校訂文では「へ」となっているが、この本(三条西家本)では明らかに「つ(川)」と書かれている。
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《29丁裏》
 須三乃【江】耳不年佐之与世与和春礼久左
志留之安利也止川三天由久部久止那无宇徒多部尓
和春礼那无止尓波安良天【恋】之幾古ゝ知志波之
也須女天末多毛古不留知可良仁世无登奈流部之
加久以比天奈可女川ゝ久留安比多尓由久利奈久
【風】布幾天古気止毛/\志利部之曽起尓志曽幾
天本止/\之久宇地者女川遍之可知止利能以者久
己乃須三与之能【明神】八禮以乃加美曽加之保之幾
【物】曽於波寸良无止波以末女久毛能可佐天奴左

《30丁表》
遠堂天末川利太末部登以婦以不尓志多可比傅奴左
多以末川留加久多以末川連ゝ止毛毛波良【風】也末天
以也不支仁以也多地尓【風】奈三能安也不介礼者加知
止利末多以波久奴左仁八見【心】乃以可年者美不袮
毛由可奴奈利奈保宇礼之止於毛比多不部幾【物】多以
末川利多部止以不末多以婦尓之多可比天以可ゝ
波世无止天末那己毛己曽布多川安連堂ゝ比
止川安留可ゝ見遠多以末川留止天【海】尓宇知波女
川連波久知遠之佐連波宇地川遣尓【海】者加ゝ見

《30丁裏》
乃己止奈利奴連波安留比止乃与女留宇多
 知波也不留【神】乃古ゝ呂遠阿留ゝ宇三耳
加ゝ美遠以連天可川【見】川留可那以多久寸三能衣
和春礼久左幾之乃比女末川奈止以不可三尓波安
良寿加之女毛宇川良/\可ゝ見尓【神】乃古ゝ路
遠己曽八【見】川連可知止利乃【心】八可三能美【心】奈利
気利

知恵袋の回答/2019.1.17

★尾上八郎(柴舟)訳【古今和歌集選釋(1935年、日本文學社)】

神代では歌の文字の數が、五七とか七五とか定まつて居らず又その歌は餘りに質朴である爲に、意味も分らないやうである。

★小沢正夫訳【日本古典文学全集7/古今和歌集(1971年、小学館)】

神代にあっては歌の音数も一定せず、飾り気なくありのままにうたいましたので、うたわれていることの意味を判然と識別しにくかったのに相違ありません。

★久曽神昇訳【講談社学術文庫古今和歌集㈠(1979年、講談社)】

神代には、歌の文字(音節)数も不定であり、かつ、率直な表現で歌であるか否かの識別も困難であったようである。

★片桐洋一訳【全対訳日本古典新書/古今和歌集(1980年、創英社)】

神代には、歌の文字数も一定せず、素朴すぎて、よまれた言葉の真意がわかりにくかったらしい。

★小町谷照彦訳【旺文社文庫古今和歌集(1982年、旺文社)】

神代には歌の音数も一定せず、、飾りけなくものごとをそのままにうたったので、歌に詠む事がらの内容をはっきりと理解していなかったらしい。

小島憲之・新井栄蔵訳【新日本古典文学大系古今和歌集(1989年、岩波書店)】

神世には、ことわりやことばが整わず、和歌がなかったという。

★高田祐彦訳【角川ソフィア文庫/新版古今和歌集(2009年、角川学芸出版)】

神代には、歌の音数も定まらず、心に思ったままをそのまま詠みだしたので、歌われていることの意味がはっきりとはわからなかったようだ。

市原悦子のこと その2

1965年11月、俳優座日生劇場で「ファウスト・第一部」を上演した。

ファウスト博士が平幹二朗、グレートヒェンが岩崎加根子メフィストフェレス千田是也小沢栄太郎のWキャストだった。確か昼と夜、一日二公演で、昼は千田是也、夜は小沢栄太郎だった。
私が観た時は千田是也メフィストフェレスだった。そしてこれが私が観た千田是也の最初で最後の演技になった。私が観た数日後に千田是也が舞台の階段から転落して骨折し、この後は車椅子生活になったので俳優としては再起できなかった。

千田是也が入院したので、劇団の運営権はNo.2の小沢栄太郎が握った。
小沢栄太郎千田是也とは考え方が異なり、既に決っていたブレヒト作品の公演を他の作品に差替えるなど娯楽路線を鮮明に打ち出した。

これに反発したのが中村敦夫原田芳雄市原悦子の若手トリオだった。さらに古参の松本克平らも加わって小沢栄太郎の路線を拒否したので、俳優座内は混乱し、結局小沢栄太郎とその右腕だった永井智雄が退団に追い込まれ、東野英治郎も退団寸前だったけれども残留した。息子の東野孝彦(英心)の立場も考慮したのかも知れない。

この俳優座の内紛で、市原悦子千田是也路線を支持して小沢栄太郎路線を拒否したことで、彼女が意外に硬派であることを知ってちょっと驚いた記憶がある。

現代仮名遣いへの変換について

最近、知恵袋でこの手の質問をよく見かける。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14201912689

私が高校生の頃は「現代仮名遣いに変換しなさい」なんていう問題が出されることは無かったと思うが、今はそういう問題が普通に出されているらしい。

でも、これって何の意味があるのだろう。私は古文は読めて理解できればそれで良いと思うので、古文を現代仮名遣いに変換したり、現代仮名遣いの文を歴史的仮名遣いに変換したり、現代文を擬古文風に書けとかいう指示を出すことの意味が判らない。徒らに古文嫌いを増やしているだけとしか思われないが。

市原悦子のこと

市原悦子の訃報が入った。

昔、日生劇場市原悦子の舞台を観た記憶があるので調べてみたら、1967年7月、浅利慶太演出のジャン・アヌイ作「アンチゴーヌ」でのアンチゴーヌ姫役のようだ。(http://d.hatena.ne.jp/simmel20/touch/20171003/1507022006
共演が平幹二朗浅利慶太平幹二朗も少し前に逝ったばかりだね。
本来なら姫を演じるタイプではないだろうに、長台詞をよどみなく滔滔と述べる堂々とした舞台姿に圧倒された記憶がある。

アンチゴーヌを観た人で市原悦子を絶賛しなかった人を知らない。市原悦子一世一代の名演を観ることができた幸せを今さらながら思う。

知恵袋の回答/2019.1.12

伊勢物語81段の「神な月」の各本の表記を改めて調べてみたら以下の通りでした。
(㋓影印本㋕翻刻本等の活字本)

★神な月……【天福本系】㋓学習院大学蔵伝定家筆本、㋓宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本、㋓今治市河野美術館蔵三条西実隆筆本、㋓九州大学細川文庫蔵伝三条西実隆筆本、㋕中田武司氏蔵伝尊鎮親王筆本【武田本系】㋓松井簡治氏旧蔵静嘉堂文庫本、㋓津市千歳文庫旧蔵蜷川智蘊筆本【流布本系】㋓今治市河野美術館蔵伝九条良経筆本、㋓東海大学桃園文庫蔵卜部兼邦奥書本、㋓東海大学桃園文庫蔵豊原統秋筆本、㋓天理図書館蔵千葉胤明氏旧蔵本、㋓天理図書館蔵伝冷泉為相筆文暦本、㋓慶長13年刊嵯峨本【非定家本系】㋕宮内庁書陵部阿波国文庫旧蔵本、㋕宮内庁書陵部蔵谷森善臣氏旧蔵本、㋓紅梅文庫旧蔵万里小路藤房筆本、㋓佐賀県立図書館蔵坊所鍋島家本、㋓守屋孝蔵氏旧蔵伝九条良経筆本、㋓天理図書館蔵伝藤原為家筆本

★神無月……【武田本系】㋓山田清市氏旧蔵伝尊鎮親王筆本、㋓陽明文庫蔵中和門院筆本、㋓長谷章久氏旧蔵飛鳥井雅親筆本【流布本系】㋓九州大学細川文庫蔵伝藤原為家筆本、㋕鉄心斎文庫旧蔵伝冷泉為相筆本、㋕鉄心斎文庫旧蔵承久三年奥書本【非定家本系】㋓国立歴史民俗博物館蔵伝二条為氏筆本、㋓酒田市本間美術館蔵伝民部卿局筆本、㋕実践女子大学蔵異本伊勢物語、㋕国学院大学旧蔵泉州

★應鐘……㋕真名本

★かみな月……【武田本系】㋓永青文庫蔵伝一条兼良筆本【流布本系】㋓東海大学桃園文庫蔵承久三年奥書本

★かみなつき……【非定家本系】㋓鉄心斎文庫旧蔵伝二条為氏筆本(通称通具本)

★(ナシ)……【非定家本系】㋕参考伊勢物語引用伝藤原為家筆本(現在所在不明)

池田亀鑑について

小谷野敦がこんな事(http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/touch/20130926)を書いているが事実だろうか?

もし事実なら池田亀鑑はかなり卑劣な人物ということになる。
源氏物語大成も実際の仕事をしたのは萩谷朴などで、池田亀鑑は監修者の名の下に功績を横取りしたという説もある。
Wikipediaでは「近代源氏学の基礎を築いた最高権威とも言える巨人である」などと最大級の賛辞が並べられているが。