つらつら思うこと

特にテーマは決めずに書きます

知恵袋の回答/2018.12.7

★古今集に業平作として載っている歌は以下の通りです。【表記は「講談社学術文庫/全訳注伊勢物語」による。《》内は底本=学習院大学蔵本の表記】①2段……起きもせず寝もせで夜をあかしては春のものとてながめくらしつ 《おきもせすねもせてよるをあかしては…

古語辞典比較〜神(かみ kamï )⑤古語辞典(中型~小型)全訳型

❂要語全訳必修古語辞典(平田喜信編、1992年2月、学習研究社)かみ【神】名 ❶〔人の目には見えないが、超自然的能力をもつ存在〕神。 「ゆき副〈そ〉ふ川の━━も([訳]あたりをめぐって流れる川の神も)」〈万・38〉 ❷〔神話で、人格化され、国土を創造し支…

古語辞典比較〜神(かみ kamï )⑥国語辞典

❂言海(大槻文彦編、1889年5月、六合館)かみ(名)[神]〔上〈カミ〉ノ義カ、或云、赫身〈カガミ〉ノ約カト〕 ㈠形ナク、靈〈タマ〉アリ、無上自在ノ通アリテ、或ハ世ニ禍福ヲモナシ、又、人ノ善惡ノ行ニ、加護冥罰ヲモナスモノ。 ㈡往代ノ帝王、聖賢、英…

古語辞典比較〜神(かみ kamï )③古語辞典(中型~小型)一般用〜岩波・学研新他

❂学研古語辞典(吉沢典男編、1968年9月、学習研究社)かみ【神】〘名〙 ①「天皇」を尊敬していうことば。「橿原(かしはら)の日知(ひじり)の御代ゆ生(あ)れましし神のことごと……天の下知らしめししを」〔万・29〕 ②雷。「神さへいといみじう鳴り、雨も…

古語辞典比較〜神(かみ kamï )②古語辞典(中型~小型)一般用〜明解・新明解・角川・角川新版・旺文社

❂明解古語辞典/初版(金田一春彦編修主任、1953年4月、三省堂)かみ【神】(名) ①雷。「━━は、落ちかかるやうにひらめきかかるに」〔竹取〕。 ②江戸後期の江戸語。取巻きの者。お太鼓をたたく者。「手めえを━━に連れていったぢゃあねえか」〔一九・膝栗毛…

古語辞典比較〜神(かみ kamï )①古語辞典(大型)

各古語辞典・国語辞典の「神(かみ kamï )の語釈を比較してみる。派生語関連は除く。 ❂時代別国語大辞典上代編(上代語辞典編修委員会編〈代表:沢瀉久孝〉、1967年12月、三省堂)かみ〈乙〉[神・雷](名) ❶神。複合語を作る場合、交替形カムとなること…

古語辞典比較〜項目の有無〈除名詞・連語〉(5)ききなす【聞き做す】〜ききわく【聞き分く】

〈甲〉・〈乙〉は上代音の甲類・乙類を、〈衣〉〈江〉はア行のエ・ヤ行のエを示す。 76)きき・な・す【聞き做す】他動詞サ四 《岩波古補》《旺古中新》《旺古新版》《旺古十版》《旺文学改》《旺高基二》《旺全古三》《角古改B》《角川新版》《角最新補》《…

古語辞典比較〜項目の有無〈除名詞・連語〉(4)ききおよぶ【聞き及ぶ】〜ききとる【聞き取る】

〈甲〉・〈乙〉は上代音の甲類・乙類を、〈衣〉〈江〉はア行のエ・ヤ行のエを示す。 51)きき・およ・ぶ【聞き及ぶ】他動詞バ四 《岩波古補》《旺古新版》《旺古十版》《旺文学改》《旺高基二》《旺全古三》《角古改B》《角川新版》《角古大ニ》《角川必携》…

古語辞典比較〜項目の有無〈除名詞・連語〉(3)きえまどふ【消え惑ふ】〜ききおもふ【聞き思ふ】

〈甲〉・〈乙〉は上代音の甲類・乙類を、〈衣〉〈江〉はア行のエ・ヤ行のエを示す。 26)きえ・まど・ふ【消え惑ふ】自動詞ハ四 《岩波古補》《旺古中新》《旺古新版》《旺古十版》《旺高基二》《旺全古三》《角古改B》《角川新版》《角最新補》《角古大ニ》…

古語辞典比較〜項目の有無〈除名詞・連語〉(2)き【黄】~きえはつ【消え果つ】

〈甲〉・〈乙〉は上代音の甲類・乙類を、〈衣〉〈江〉はア行のエ・ヤ行のエを示す。 1)き【黄】形容動詞ナリ活用 《岩波古補》※名詞とする。《旺古新版》《旺古十版》《旺文学改》《角古大ニ》《学研新古》《講談社古》《三省例ニ》《三省詳説》《三基三補…

文語で四段活用と下二段活用の二つの活用を持つ動詞〜四段=自動詞/下二段=他動詞型⑦「〜む」型

【】内は略記。 【岩波補】岩波古語辞典/補訂版(大野晋・佐竹昭広・前田金五郎編、1990年、岩波書店) 【古語大】古語大辞典(中田祝夫・和田利政・北原保雄編、1983年、小学館) 【旺古九】旺文社古語辞典/第九版(松村明・山口明穂・和田利政編、2001年…

文語で四段活用と下二段活用の二つの活用を持つ動詞〜四段=自動詞/下二段=他動詞型⑥「〜ぶ」型

【】内は略記。 【岩波補】岩波古語辞典/補訂版(大野晋・佐竹昭広・前田金五郎編、1990年、岩波書店) 【古語大】古語大辞典(中田祝夫・和田利政・北原保雄編、1983年、小学館) 【旺古九】旺文社古語辞典/第九版(松村明・山口明穂・和田利政編、2001年…

『なぞらふ』の自動詞四段用法について

古語辞典・国語辞典で『なぞらふ』の自動詞四段用法について調べるとこんな結果になった。『なぞらふ』の自動詞四段用法を挙げている辞書★旺文社古語辞典/増補版(守随憲治・今泉忠義校閲、1962年2月、旺文社) ●なぞら・ふ【準ふ・准ふ・擬ふ】㈠〔自四〕…

文語で四段活用と下二段活用の二つの活用を持つ動詞〜四段=自動詞/下二段=他動詞型⑤「〜ふ」型

【】内は略記。 【岩波補】岩波古語辞典/補訂版(大野晋・佐竹昭広・前田金五郎編、1990年、岩波書店) 【古語大】古語大辞典(中田祝夫・和田利政・北原保雄編、1983年、小学館) 【旺古九】旺文社古語辞典/第九版(松村明・山口明穂・和田利政編、2001年…

文語で四段活用と下二段活用の二つの活用を持つ動詞〜四段=自動詞/下二段=他動詞型④「〜つ」型

【】内は略記。 【岩波補】岩波古語辞典/補訂版(大野晋・佐竹昭広・前田金五郎編、1990年、岩波書店) 【古語大】古語大辞典(中田祝夫・和田利政・北原保雄編、1983年、小学館) 【旺古九】旺文社古語辞典/第九版(松村明・山口明穂・和田利政編、2001年…

文語で四段活用と下二段活用の二つの活用を持つ動詞〜四段=自動詞/下二段=他動詞型③「〜す」型

【】内は略記。 【岩波補】岩波古語辞典/補訂版(大野晋・佐竹昭広・前田金五郎編、1990年、岩波書店) 【古語大】古語大辞典(中田祝夫・和田利政・北原保雄編、1983年、小学館) 【旺古九】旺文社古語辞典/第九版(松村明・山口明穂・和田利政編、2001年…

文語で四段活用と下二段活用の二つの活用を持つ動詞〜四段=自動詞/下二段=他動詞型②「〜ぐ」型

【】内は略記。 【岩波補】岩波古語辞典/補訂版(大野晋・佐竹昭広・前田金五郎編、1990年、岩波書店) 【古語大】古語大辞典(中田祝夫・和田利政・北原保雄編、1983年、小学館) 【旺古九】旺文社古語辞典/第九版(松村明・山口明穂・和田利政編、2001年…

知恵袋の回答/2018.10.26

大野晋著「日本語の起源」(岩波新書、1957年初版)第Ⅳ章 古代日本語とアルタイ語・朝鮮語 〜4.古代日本語の母音調和の発見 〜古い母音と新しい母音 では、これ(※a・i ・u ・o・ö)以外の(※母音調和に関与していない) ï・e・ë はどうしたのか。それらの母…

大野晋先生のこと

今日(2018/10/20)届いた「学習院大学国語国文学会会報」に佐々木隆教授の言葉として、「(写真を研究室スタッフに見せて)大野先生のお顔、なかなかハンサムでしょう?先生はね、スゴいモテたんだよ」とあった。う~ん(^_^;)僕が教わったのは先生が50歳前…

文語で四段活用と下二段活用の二つの活用を持つ動詞〜四段=自動詞/下二段=他動詞型①「〜く」型 

以前に岩波古語辞典に掲載されている動詞について四段活用と下二段活用の二つの活用を持つ動詞を調べたことがあるので、それを元に古語大辞典等主要な古語辞典の記述とも比較して調べた結果をここに記録しておく。【】内は略記。 【岩波補】岩波古語辞典/補…

古語辞典比較〜項目の有無〈除名詞・連語〉(1)

各古語辞典の項目の有無を「古語大辞典」(小学館)の『き』から100項目で比較してみた。ただし名詞・連語は除いた。「古語大辞典」に無い項目は◯-a・◯-bのように記した。対象とした古語辞典は以下の通リ。(同一の古語辞典の版違いがある場合は一番新しい版…

知恵袋の回答

知恵袋の質問への回答の一部です。 伊勢物語23段(現存する伊勢物語写本中最古の写本の一つと考えられる国立歴史民俗博物館蔵伝二条為氏筆本〈通称「大島本」〉による) むかしゐ中わたらひしける人の ことも井のもとにいてゝあそひ けるをおとなになりにけ…

古語辞典比較〜前書・後書(4)基本古語辞典/改訂版〜最新詳解古語辞典

❄基本古語辞典/改訂版(小西甚一著、1966年3月初版1969年11月改訂初版1973年3月改訂4版、大修館書店)【はじめに】 古文の勉強にほんとうの意味で役だつ辞書がほしい━━ということを、高校の先生がたから、ずいぶん承った。古語辞典としていくつも刊行されて…

古語辞典比較〜ならなくに

なるべくどの辞書にも載っていて、解釈が分かれる語を比較するのが面白かろうと思い、『ならなくに』を比較してみる。 ❄參考古語辭典學生版(江波煕編著、1940年2月、中文舘書店)★ならなくに 「でないのに」 [例]絲によるものならなくに別れ路の心細くも…

古語辞典比較~前書・後書(3)旺文社古語辞典/中型新版~旺文社全訳古語辞典/第三版

❄旺文社古語辞典/中型新版(守随憲治・今泉忠義監修、鳥居正博編集責任、1965年2月初版1965年3月重版、旺文社)【監修者のことば】 古典を原文で読むことはもちろん容易でない。しかし、困難な古語を克服して読む古典は時代を越えてわれわれの共感を呼ぶ。…

古語辞典比較~前書・後書(2)角川古語辞典/改訂版~角川全訳古語辞典

❄角川古語辞典/改訂版(編集:武田祐吉・久松潜一・佐藤謙三・三木孝・橋本研一、1958年3月初版1963年1月改訂初版、角川書店)【改訂にあたって】 古典は日本人の心のふるさとであり、古語はそのふるさとをたずねる道しるべである。敗戦後、その衝撃による…

古語辞典比較~前書・後書(1)參考古語辭典/學生版・明解古語辞典/初版~新明解古語辞典/第三版

私が所持する各古語辞典の前書・後書等を比較してみる。 ❄參考古語辭典/學生版(松下大三郎監修、江波熈編著、1940年2月、中文舘書店)【緖言】 現今、中等學校上級に於て、教授者の立場から、適當なものとして薦め得る國語辭典があらうか。國語教科書に載…

お薦めの古語辞典

古語辞典もだいぶ揃って来たので(http://nobinyanmikeko.hatenadiary.jp/entry/2018/07/11/175823)この中から私がお薦めしたいと思う古語辞典をいくつか挙げてみたいと思う。ネットには既に「お薦めの古語辞典」を挙げているサイトもあるけど、そこでは高…

『あた』か『あだ』か④

『あた』か『あだ』か③ http://nobinyanmikeko.hatenadiary.jp/entry/2018/07/21/152040⇒ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−❂三省堂詳説古語辞典(秋山虔・渡辺実編、2001年1月初版、三省堂)あた【仇・敵・賊・寇】[名](「あだ」とも) ❶敵。自…

『あた』か『あだ』か③

『あた』か『あだ』か② http://nobinyanmikeko.hatenadiary.jp/entry/2018/07/21/135809⇒ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−❂新訂/詳解古語辞典(佐藤定義編、1972年11月初版1982年10月新訂版、明治書院)あた【仇】(名) ①自分に害をする者。ま…