つらつら思うこと

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伊勢物語全釈(中野幸一・春田裕之)

f:id:nobinyanmikeko:20170908030512j:plain伊勢物語全釈」という本は二つあって、森本茂氏の「伊勢物語全釈」(1973年7月、大学堂書店〈京都〉)は既に持っているし重宝しているのだが、もう一つの「伊勢物語全釈」(中野幸一・春田裕之著、1983年7月初版2000年7月再版、武蔵野書院)も購入した。

何だかAmazonではとんでもない値段がついている(https://www.amazon.co.jp/gp/aw/ol/4838603169/ref=mw_dp_olp?ie=UTF8&condition=all)けど出版元に注文すれば新本がずっと安く買える。(http://www.musashinoshoin.co.jp/shoseki/view/1115/%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E7%89%A9%E8%AA%9E%E5%85%A8%E9%87%88/8

森本茂氏の「全釈」はA5版で500ページ近い大著だけど、この武蔵野書院の「全釈」はB6版でページ数も森本「全釈」のほぼ半分のコンパクトな本。「全釈」はやや大袈裟で通常の訳校注本だ。

「中野幸一・春田裕之著」とあるので中野幸一氏の「対訳古典シリーズ/伊勢物語」(1990年6月、旺文社)と比較してみると、解説の文章がほぼ同じだから解説は中野幸一氏が書いたのだろうと推察できる。一方、訳・語釈は全く違うので春田裕之氏が担当したのだろう。ただ巻末に加えられている定家本に無い19段については訳・語釈とも「対訳古典シリーズ」と同じなのでここは中野幸一氏が書いたものと思われる。

随所に九曜文庫蔵という奈良絵本の挿絵が使われていて楽しいが、九曜文庫というのは中野氏の蔵書を早稲田大学に寄贈したものらしい。

春田裕之氏は海城高校教諭とのことで、いろいろ学習参考書を書いている人らしい。
https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC-%E6%98%A5%E7%94%B0-%E8%A3%95%E4%B9%8B/s?ie=UTF8&page=1&rh=n%3A465392%2Cp_27%3A%E6%98%A5%E7%94%B0%20%E8%A3%95%E4%B9%8B
この本は学習参考書より少し上のレベルの読者を想定した本ということなのかな。