つらつら思うこと

特にテーマは決めずに書きます

新潮日本古典集成/伊勢物語

f:id:nobinyanmikeko:20170916201621j:plainAmazonのもったいない本舗に注文していた「新潮日本古典集成/伊勢物語」(渡辺実校注、1976年7月初版、新潮社)が届いた。

41年前の初版本だし、¥246の格安な値段だったけど本体にはほとんど傷みは無い状態。新品同様と言っても良い。函の周りのパラフィン紙に一部破れがあり、帯に色褪せはあるけれどほとんど気にならない。


101段の歌が『人をおほみ』ではなく『人おほみ』になっていたり、107段の『まだ若ければ』の『まだ』を本文に入れているのは他の多くの校注本とは違っているが、何故そうしたかの説明が欲しいところ。

校注部分の書き方は一般向けを意識した書き方のような感じなのに解説は本格的な論文になっていて、この落差は何なのだと思う。

解説の「みやび論」にも疑問がある。伊勢物語は一貫して田舎人を見下す姿勢で書かれていると主張しているが、41段の「むさしのゝ心なるべし」は東国人を持ち上げていると思うが。結局、伊勢物語を貫通する一つのテーマを求めること自体無理があるのではないか。