つらつら思うこと

特にテーマは決めずに書きます

今月買った本②

日本の古本屋サイトを通じて購入した本は7冊。

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★陽明叢書9/伊勢物語・大和物語《陽明文庫編、南波浩解説、1976年6月発行、思文閣》
井筒屋古書部(福岡市)/¥900+送料¥560+振替手数料¥130[後払]
この本ははじめAmazonから買うつもりだったけど日本の古本屋サイトをちょっと覗いてみたら、Amazonの最安値が¥1,500だったのに¥900で出してる店があったのでAmazonをやめてこちらに注文した。井筒屋は福岡の店で、九州からなのに2日で届いたし、安くても本の状態もほぼ新品並だったし、また買いたいと思う。
陽明文庫は近衛家の古文書類を収めている文庫で、この伊勢物語は伝中和門院筆本。武田本の奥書がある。武田本系は少し前までは静嘉堂文庫本と伝尊鎮親王筆本の影印本を持っているだけだったけど、このところ伝一条兼良筆本、伝飛鳥井雅親筆本、そしてこの伝中和門院筆本と続いている。
影印はそれほどサイズは大きくは無いけれども字も綺麗だし読みやすい。

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★文法詳解伊勢物語精解《長瀬治著、1958年4月初版1964年7月21版、加藤中道館》
不二書店(高松市)/¥600+送料¥0+振替手数料¥130[後払]
不二書店からの請求メールを見て送料サービスなのに驚き、支払いの2日後に入金確認の御礼のメールが来たのにまた驚いて、良い人なんだなあと思った。
本は三ツ木徳彦著「文法詳解伊勢物語精釈」に書名がそっくりなのでエッと思った。
どうやらこちらの方が先で、こちらを絶版にして三ツ木氏の本に切り換えたということらしい。
高校生向けの参考書で伊勢物語全段を収めたのはこの本が最初のようだけど、全段収めてはいるものの、全語の品詞分解を行っている訳ではなく、結局絶版になったのはその辺の中途半端さが原因ではないか。

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★国文解釈と鑑賞叢書3/文法設問伊勢物語の解釈と鑑賞《伴久美著、1958年5月初版1962年12月13版、有精堂出版》
古書好文堂(福井市)/¥2,000+送料¥215+振替手数料¥130[後払]
伊勢物語の解釈と鑑賞」というので至文堂の「國文學・解釈と鑑賞」の増刊号かと思ったら普通の学習参考書だった。
これが¥2,000は高い気もするけど、ネットで検索しても他には無かったので致し方無いか。
著者の伴久美氏はこの本を書いた1958年当時は実践女子大学助教授。1954年には「枕草子要解」、1958年に「全解枕草子」、1960年にニューメソッド国文対訳シリーズの「土佐日記」を書き、1961年には「伊勢物語に就きての研究・補遺・索引・図録篇」の索引篇を担当するなど当時は注目の若手研究者だったようだけど、その後は結婚後の内尾姓で1973年に「品詞別日本文法講座9助詞編」の一部を担当した以外に本を書いた形跡が無く1992年に定年退職している。Wikipediaは無く、はてなキーワードによれば1921年生とのことだから存命なら今年96歳だけど、はてなキーワードには没年は書かれていない。
この本は伊勢物語全段を収めた学習参考書としては15日違いで長瀬治著「文法詳解伊勢物語精解」に先を越されたものの、こちらは全語の品詞分解を行っていて、初めて全段全語の品詞分解を記した学習参考書。この後も全段全語の品詞分解を記した学習参考書は他に三ツ木徳彦著「文法詳解伊勢物語精釈」しか無く、しかも「精釈」は内容にいろいろ不備があるので、現在でも最も信頼できる伊勢物語参考書だと思う。既に絶版になり古書店での入手も困難な状態なのは残念。できれば再刊して欲しい。
【後記】
10月31日に「日本の古本屋」のマイページを見たらこの本について「決済待ち」となっていたので驚いて好文堂に「10月6日に郵便局に支払いましたし領収書も有りますが、まだそちらに届いていないのですか?」とメールしたら「当店では毎月々末にまとめて処理していますからご心配なく」という返事だったけれども、11月8日現在まだ「決済待ち」の表示が出たままになっている。どうなっているのか。こんなことがあるともう好文堂では買いたくないなと思ってしまう。

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★新編伊勢物語選《武田祐吉編、1952年3月発行、明治書院
往来舎(山陽小野田市)/¥500+送料¥150+振替手数料¥130[後払]
日本の古本屋の目録には学習参考書と書かれていたので武田祐吉氏の書いた学習参考書ってどんなものだろうかと興味を持って購入した。
実際は学習参考書ではなく一般向けに書かれた簡単な注釈書。全段では無く約半分の67段分の抄出で、段の順に書かれているのではなく「大和の国の女」とか「津の国うばらの郡」とか内容別にグループ分けされているのが特徴。

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★和泉選書/狩使本伊勢物語 復元と研究《林美朗編著、1998年9月初版1刷、和泉書院
伊藤書房清田店(札幌市)/¥2,000+送料¥300+¥振替手数料¥130[先払]
これもはじめはAmazonで購入するつもりだったのが日本の古本屋サイトの方が安かったので予定変更した本。Amazonでは¥2,798~¥2,799だったけど、日本の古本屋では¥2,000で出ていた。
伊藤書房清田店は最初のメールでは後払で良いように書いてたのが次のメールでは先払を求めて来たので印象があまりよく無かったけど、入金確認メールから2日で届いたし、本は綺麗な状態だったから最初の良くない印象は消えた。
今読み始めたところだけど、面白いテーマだからワクワクする。

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伊勢物語精講 研究と評釋《池田龜鑑著、1955年4月初版1966年3月6版、學燈社
西秋書店(東京都千代田区)/¥1,500+送料¥300+振替手数料¥130[先払]
これは5日(木曜)に注文したのだけど在庫確認と振替口座番号を記したメールが届いたのが6日(金曜)の夕方で、3連休があったので支払いが10日(火曜)になって、結局届くまで9日かかってしまった。
ただ本だけではなく美術展の割引券などが同封されていたのは嬉しい。
この本は日本の古本屋では3店が出品していて西秋書店は一番高かったのだけれども、他の2店の本よりは状態が良さそうだし、値段の差はそれほど無かったので西秋書店から購入した。
本は見返しにヤケはあるものの中は問題無かった。
池田龜鑑博士の伊勢物語の訳校註本は學燈文庫は持っているけれども、あれは学習参考書なので全段を収めた本格的な訳校註本はこの本だけのようだ。池田龜鑑博士が伊勢物語をどう受け止めていたかを知ることができる貴重な本。
なお研究篇とあるのは通常の解説に相当するもので、これは福井貞助氏が書いている。

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★物語作家圏の研究《目加田さくを著、1964年7月、武蔵野書院》
水たま書店(東京都板橋区)/¥1,300+送料¥510+振替手数料¥130[後払]
これは伊藤書房の場合とは逆で、日本の古本屋の「支払方法」では初めての場合は先払とあったので、そのつもりで注文したら在庫確認メールに発送しましたとあって結局後払になった。こういうのは嬉しい。
送料¥510はちよっと高いのではと思ったけど本を見て納得。1,000ページ近い分厚い本だった。
伊勢物語69段と唐の元稹の小説「會眞記」の一部が酷似していると指摘した本ということだけど、問題の箇所はサラッと触れている程度。會眞記の訳本も読んでみたい。