つらつら思うこと

特にテーマは決めずに書きます

12月に買った本③

今月初めて参加したヤフオクでは19冊購入したので、まずはヤフオクAとして10冊。

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伊勢物語絵《伊藤敏子著、1984年3月初版、角川書店
ヤフオクrupan2009bird(ワビブック)兵庫県姫路市
本体¥1,700+送料¥800+振替手数料¥130=¥2,630

この本は日本の古本屋のサイトでは最安値が¥8,000で、興味はあっても気安く買える値段ではないので購入は考えてはいなかったのだけど、¥1,700という値段に惹かれて入札、すると期限はまだ先の筈なのに即落札になって購入に至った。届いた本を見ると表紙にヤケがあり裏見返しにシールか何かを剥がした跡があるけれど中は綺麗だった。天の所に飛騨国際工芸学園図書館とゴム印が押されているから図書館の除籍本なのだろう。(学校は既に廃校になっているようだ)
A4判の大判本で44頁のカラー頁、286頁のモノクログラビア頁、186頁の力作の解説が収められている分厚い本。
写真を見るだけでも楽しい。

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伊勢物語新釋《吉澤義則監修、西義一著、1948年8月初版1951年5月7版、有精堂》
ヤフオクniigatamagajin(T・K)新潟県見附市
本体¥630+送料¥164=¥794

吉澤義則博士の著書かと思って購入したのだけど、吉澤義則監修というだけで著者は別人だったし、内容にも見るべきものは無い上に戦後の経済事情の良くない時期の本だから紙質も悪く傷みが激しい。これは失敗だった。

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放送ライブラリー24/伊勢物語の世界《森野宗明著、1978年11月1刷、日本放送出版協会
ヤフオクmilkylander8(H・T)岡山県岡山市
本体¥600+送料¥164=¥764

森野宗明氏の伊勢物語講談社文庫に続いて二冊目になる。(他に「歴史読本臨時増刊・日本語の起源と歴史を探る」〈1994年12月発行、新人物往来社〉に収められている〈「あなや」考〉もある)
この本は後書きによれば1975〜76年にNHK教育TVで放送された市民大学講座を元に書かれたものらしい。
森野宗明氏は国語学者だから語釈中心のアプローチかと思うと意外なことに国文学的な内容になっている。う〜ん、国文学者の書いた解説はいろいろ出ているから国語学者らしい解説が読みたかったな。
本は線引きが一箇所あるものの、ほぼ綺麗な状態だった。

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★鉄心斎文庫所蔵伊勢物語図録・第二十集・奈良絵本《山本登朗解説、2001年4月発行、鉄心斎文庫伊勢物語文華館》
ヤフオクsinkonya(N・M)山梨県甲府市
本体¥990+送料¥200=¥1,190

芦沢夫妻が創設した鉄心斎文庫が一般公開を行っていた頃に主に入館者向けに作られ販売されていた本らしい。
これは奈良絵本特集で、嵯峨本の版画と、同じ場面を描いた江戸中期の奈良絵本とを比較しながら山本登朗氏が解説している。奈良絵本の美しさに心奪われる。この本は買って良かった。
本の状態も非常に良くて新本同様だった。

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★全対訳日本古典新書/古今和歌集《片桐洋一訳・注、1980年6月初版1987年5月6版、創英社》
ヤフオクnekomanma6551(ねこまんま堂)神奈川県厚木市
本体¥100+送料¥300=¥400

伊勢物語の研究者としても著名な片桐洋一氏による古今和歌集の訳校注本。
創英社全対訳日本古典新書シリーズの一冊として出たもので底本は伊達家旧蔵藤原定家筆本。原本に無い真名序は俊成筆昭和切に拠ったと書かれているがWikipediaには昭和切には真名序は無いとある、どうなんだろう。
新書版に原文・校注・訳を収め、さらに解説・作者索引・和歌索引(これは初句~五句のどの句からも引けるようになっている)も収めているので新書版としては異例の600頁を超える分厚い本になっている。
書名には「全対訳」とあるが、対訳になっているのは仮名序・真名序のみで歌の訳は歌の左側に小文字で書かれている。歌も対訳にしたらもっと分厚い本になっていただろう。詞書・左注の訳は省略されている。
語釈で気になったのは193の歌の「ちぢ」の説明。片桐氏は「ち」を二つ重ねて強調したものとしているが、後の「ち」を助数詞とする窪田章一郎氏の説明の方がすっきりする。(日本古典文学大系佐伯梅友]・日本古典文学全集[小沢正夫]は片桐氏と同じ)
本はカバーは汚れているし、一部破れもあるが中は問題なく書込みも無かったから¥100は安い。

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★角川文庫/古今和歌集《窪田章一郎校注、1973年1月初版1980年1月11版、角川書店
ヤフオクkensan98121(O・K)宮城県丸森町
本体¥100+送料¥164=¥264

この本も底本が伊達家旧蔵藤原定家筆本で片桐洋一氏の本と同じ。ただ真名序は貞応二年本に拠っている。
片桐氏の本より7年早く出ているが、こちらは訳無し。それでも原文・校注・解説・作者索引・和歌索引(初句・四句)のほか異本にのみある歌29首も収めていて、文庫本としては頑張った内容。岩波文庫旧版の尾上八郎氏校訂本の素っ気なさとは対照的。
本はヤフオクに載っていた写真では結構傷んでるように見えたけど実物はカバーにスレはあるものの中は綺麗だった。これも¥100は安かった。

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★宮本長則氏蔵清輔本古今和謌集《日本古典文学会編、山岸徳平解説、1973年4月発行、ほるぷ出版
ヤフオクeco_works_jp(エコワークス)埼玉県三芳町
本体¥3,000+送料¥756=¥3,756

Amazonから買った清輔本は翻刻本だったけど、こちらは原本の影印本。
翻刻本を買った時は影印本も出ているとは知らなかったくらいなのに、こんなに早く影印本が入手できるとは幸運だった。
本の状態も良く、先月購入した伝民部卿局筆本伊勢物語に続いてこの本も袱紗に包まれていた。袱紗で包んであると、この本は大切にしなければと思うね。

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和泉書院影印叢書28/鈴鹿本大和物語愛媛大学附属図書館蔵《糸井通浩解題、1981年10月初版1刷、和泉書院
ヤフオクwhiteaguu(T・Y)東京都江戸川区
本体¥1,000+送料¥620=¥1,620

大和物語の影印本としては在九州国文資料影印叢書の九大蔵支子文庫本に続く二冊目になる。
支子文庫本に続いてこの鈴鹿本も六条家本系のようだ。糸井氏の解題は僅か3頁の短いもの。
本の状態は表紙及び天に傷みは見られるが中は問題無かった。

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★伊達本古今和歌集藤原定家筆《久曽神昇編、1975年4月初版、笠間書院
ヤフオクkasaya431(I・Y)岡山県倉敷市
本体¥100+送料¥350=¥450

伊達家旧蔵藤原定家古今和歌集の影印本。この本は何種も影印本が出ているようだけど、1975年に笠間書院から出たもの。別冊の解説は久曽神昇氏。
函にヤケ・汚れはあるが中は綺麗だった。定家筆本(これは伊勢物語の伝定家筆本とは違って本物の定家筆のようだ)が¥100は嘘みたいな安さだ。

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國文學解釋と鑑賞/1956年11月号/特集・伊勢物語の研究と展望《伴久美他、1956年11月発行、至文堂》
ヤフオクbox2008155(T・K)新潟県見附市
本体¥600+送料¥164=¥764

この本はヤフオクに載っていた写真を見たら目次に伴久美氏の名が出ていたのでオオッと思って入札した。池田亀鑑氏・大津有一氏・福井貞助氏など諍々たる顔ぶれの名が並んでいるし読みでがありそうだ。
本はホチキスの錆による汚れはあるが60年余を経た本としては良い状態か。
出品者のIDは吉澤義則「伊勢物語新釋」の出品者とは違っていたが、送られて来た封筒の差出人を見たら同一人物だったのでアレ?と思った。