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参考古語辞典

ヤフオクで落札した「参考古語辞典」が今日届いた。

刊行が昭和15年(1940年)2月だから「古語辞典」という名で刊行された最古の辞典ではないかと思う。

「参考」とあるのは参考書的な性格も持つという意味らしい。当時の旧制中学校の生徒の旧制高校受験用に作られた本らしく、用例に実際の受験問題からの引用もある。

当時の旧制高校入試では上代からの出題はほとんど無かったらしく「平安期以前のものは、教材が極く僅かであり、試験問題としても提出せられることがほとんど無いから、二三精査するにとゞめた」と書かれている。
またこの人(編著者:江波煕)は加藤千蔭の専門家らしく「琴後集」・「うけらが花」など近世文献からの用例が多いので、平安・鎌倉期の用例が多い今の古語辞典とはかなり印象が異なる。
和歌の用例には総て通釈が付いていて、この辺は最近流行の全訳古語辞典の先駆と言えなくもない。

収録語は4,286語で少なく、まあ規模の大きな単語集というところか。