つれづれ思うこと

特にテーマは決めずに書きます

動詞「付く」の活用

動詞「付く・着く・著く・就く・即く・憑く・託く」の活用を各古語辞典はどう記述しているか。
※旺文社古語辞典等改版が繰り返されている辞書は手持ちの中の最も新しい版のみに限った。


【自動詞四段・他動詞下二段とする】
★「岩波古語辞典・補訂版」(大野晋佐竹昭広・前田金五郎編、1990年、岩波書店


【自動詞四段・他動詞四段・他動詞下二段とする】
★「角川古語辞典・改訂版」(武田祐吉久松潜一編、1963年、角川書店
★「基本古語辞典・三訂版」(小西甚一著、1969年、大修館書店)
★「講談社古語辞典」(佐伯梅友・馬淵和夫編、1969年、講談社
★「精解古語辞典」(金子武雄・三谷栄一編、1970年、金園社)
★「角川新版古語辞典」(久松潜一・佐藤謙三編、1973年、角川書店
★「旺文社標準古語辞典」(鈴木一雄編、1973年、旺文社)
★「新選古語辞典・新版」(中田祝夫編、1974年、小学館
★「旺文社学習古語辞典・改訂版」(鈴木一雄編、1977年、旺文社)
★「角川最新古語辞典・増補版」(佐藤謙三・山田俊雄編、1980年、角川書店
★「学研新古語辞典」(市古貞次編、1986年、学習研究社
★「学研要約古語辞典」(吉沢典男編、1987年、学習研究社
★「最新詳解古語辞典」(佐藤定義編、1991年、明治書院
★「要語全訳必修古語辞典」(平田喜信編、1992年、学習研究社
★「新明解古語辞典・第三版」(金田一春彦編、1995年、三省堂
★「講談社キャンパス古語辞典」(馬淵和夫編、1995年、講談社
★「旺文社高校基礎古語辞典・第二版」(旺文社編、1997年、旺文社)
★「角川必携古語辞典全訳版」(山田俊雄・吉川泰雄・室伏信助編、1997年、角川書店
★「古語林」(林巨樹・安藤千鶴子編、1997年、大修館書店)
★「全訳古語例解辞典・第三版」(北原保雄編、1998年、小学館
★「完訳用例古語辞典」(学研辞典編集部編、1999年、学習研究社) 
★「ベネッセ全訳コンパクト古語辞典」(中村幸弘編、1999年、ベネッセコーポレーション
★「三省堂詳説古語辞典」(秋山虔渡辺実編、2000年、三省堂
★「大修館全訳古語辞典」(林巨樹・安藤千鶴子編、2001年、大修館書店)
★「全訳用例古語辞典・第二版」(菅野雅雄・中村幸弘編、2002年、学習研究社
★「角川全訳古語辞典」(久保田淳・室伏信助編、2002年、角川書店
★「小学館全文全訳古語辞典」(北原保雄編、2004年、小学館
★「全訳全解古語辞典」(山口堯二・鈴木日出男編、2004年、文英堂)
★「旺文社全訳学習古語辞典」(宮腰賢・石井正己・小田勝編、2016年、旺文社)
★「東書最新全訳古語辞典」(三角洋一・小町谷照彦編、2006年、東京書籍)
★「古典基礎語辞典」(大野晋編、2011年、角川学芸出版
★「学研全訳古語辞典・第二版」(小久保崇明編、2014年、学研教育出版
★「旺文社古語辞典・第十版増補版」(松村明・山口明穂・和田利政編、2015年、旺文社)
★「学研学習用例古語辞典・改訂第三版」(菅野雅雄・中村幸弘編、2015年、学研教育出版
★「三省堂全訳読解古語辞典・第五版」(鈴木一雄・小池清治・倉田実・石埜敬子・森野崇・高山善行編、2017年、三省堂
★「新全訳古語辞典」(林巨樹・安藤千鶴子編、2017年、大修館書店)
★「旺文社全訳古語辞典・第五版」(宮腰賢・石井正己・小田勝編、2018年、旺文社)


【自動詞四段・他動詞四段・自動詞下二段・他動詞下二段とする】
★「古語大辞典」(中田祝夫・和田利政・北原保雄編、1983年、小学館
★「福武コンパクト古語辞典」(中村幸弘編、1990年、福武書店
★「ベネッセ全訳古語辞典・初版」(中村幸弘編、1996年、ベネッセコーポレーション
★「ベネッセ古語辞典」(井上宗雄・中村幸弘編、1997年、ベネッセコーポレーション


※「時代別国語大辞典上代編」(上代語辞典編修委員会編、1967年、三省堂)・「三省堂古語辞典・修訂版」(小松英雄編、1971年、三省堂)・「三省堂セレクト古語辞典」(桑原博史篇、1987年、三省堂)・「例解古語辞典・第三版」(小松英雄他編、1992年、三省堂)・「三省堂全訳基本古語辞典・第三版増補新装版」(鈴木一雄編、2007年、三省堂)は自動詞・他動詞についての記述が無いので除外した。 



【用例】

★自動詞四段活用
◎いつのまにうつろふ色の[つき]ぬらん
きみがさとには春なかるらし〈伊勢物語20段〉
◎あざやかなるきぬどもの身にも[つか]ぬを着て〈枕草子・関白殿二月廿一日に〉

★他動詞四段活用
◎徳を[つか]んと思はばすべからくまづその心づかひを修行すべし〈徒然草217段〉
◎是はいかさま妓といふ文字を名に[つい]てかくは目出たきやらん〈平家物語・妓王〉

★自動詞下二段活用
◎をりに[つけ]てもひとふしあはれともをかしとも聞きおきつるものは草木鳥虫もおろかにこそおぼえね〈枕草子・花の木ならぬは〉
◎からひとの袖ふることは遠けれど
立居に[つけ]てあはれとは見き〈源氏物語・紅葉賀〉

★他動詞下二段活用
◎むめのつくりえだにきじを[つけ]てたてまつるとて〈伊勢物語98段〉
◎物語集など書き写すに本に墨[つけ]ぬ〈枕草子・ありがたきもの〉